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今もなお、世界中の数多くのファンに愛され続けるフィンランド出身の陶芸家、Birger Kaipiainen/ビルガー・カイピアイネン。
“prince of ceramics(陶芸界のプリンス)”とも呼ばれた、北欧を代表するアーティストのひとりです。
ビルガー・カイピアイネンといえば、華やかな絵柄やアートピースを思い浮かべる方が多いと思いますが、こちらのとってもシンプルな白いボウル”Eeva/エエヴァ”も実は彼のデザインです。
1915年フィンランド生まれのBirger Kaipiainen/ビルガー・カイピアイネン。
ヘルシンキの芸術学校を卒業したのち、50年以上にも渡ってARABIAのデザイナーとして活躍しました。
1968年に発表された彼の代表作とも言えるシリーズ”Pratiisi/パラティッシ”。
フィンランド語で”楽園”を意味する名前の通り、独特なタッチで華やかに描かれた植物や果物がとても印象的なシリーズで、現在でもとても高い人気を誇ります。
そんなパラティッシの発表後まもなくして誕生したのが、”Eeva/エエヴァ”、そして”Aatami/アアタミ”、”Sunnuntai/スンヌンタイ”、”Apila/アピラ”です。
パラティッシとフォルムは同じく、それぞれデコレーションやカラーリングが異なります。
どれも1970年代の数年間のみしか製造されなかったため、今では彼のデザインの中でもかなり貴重なシリーズとなっています。
コレクターでも見つけるのが困難なのだとか…
何の装飾もない真っ白なシリーズ”Eeva”とはフィンランド語で”イヴ(エバ)”いう意味があり、更に、Eevaと対になっているシリーズの黄色と白のツートーンカラーの”Aatami”は”アダム”の意味を持ちます。
“アダムとイヴ”、そして”楽園”と名付けられたそれぞれのシリーズに物語を感じますね。
ビルガー・カイピアイネンのデザインにはテーブルウェアだけでなく、アートピースにもこのようなオーバル型が数多く使われています。
とことんシンプルなデザインの食器でも、ただの丸い形ではない、楕円形のフォルムはなんだか少しだけ特別感を演出してくれるような気がしませんか?
しっかりと深さのある小ぶりなボウルにはスープや煮込み料理、シリアルなどを…
純白の食器はどんな料理にも合わせやすく、食卓に清潔感を与えてくれます。
こんなにシンプルな器の中にも、カイピアイネンの想いとアラビアの歴史が詰まっているように感じます。
コレクター必見のレアアイテムですので、お探しの方はぜひお見逃しなく!
【サイズ】
W 17.5cm D 16.5cm H 5.4cm