テレビや雑誌で見かけた、おしゃれでおいしそうな料理が盛り付けられていたのは
「ルスカ」。
料理がおいしそうなのか、ルスカがそう見させてくれるのか。
それはたぶんどっちも。
『Ruska』Basic Information
・ブランド
ARABIA/アラビア
・国
フィンランド
・デザイナー
Ulla Procope/ウラ・プロコッペ
・製造年代
1961-1999年
・名前の意味
『紅葉』
まず初めに私の話をします。
北欧食器に興味を持ち始めたときは正直ルスカにはあまり惹かれませんでした。
茶色で無地って地味だし、シンプルすぎるし。
もともとカラフルな配色やポップな絵柄が好きな私は、
アラビアでいえば「アネモネ」や「パラティッシ」などの
”かわいい”食器にばかり目がいっていました。
だけど、ある時私が好きな料理研究家の栗原はるみさんや藤井恵さんが
ルスカを使っていることに気付く…
「あ、ルスカって料理がおいしそうに見えるなぁ。」
それからというもの、ルスカのことを気にし始めている私がいました。
テレビのシチューのCMでもルスカ(ほっこり)、流行りお店での食リポでもルスカ(おしゃれ)、
インスタグラムで見つけたかわいいカフェの写真にもルスカ(センス良い)。
いろんなところでルスカが使われていたのです。
魚介のうまみたっぷりのブイヤベース。
トマトの赤が引き立ちます。
ルスカ特有の独特な茶色は料理の色を邪魔しません。
トマトの赤、にんじんのオレンジ、ブロッコリーの緑、パプリカの黄色、
ジャガイモの薄い黄色、ステーキの茶色、シチューの白…
なによりも、ルスカは食材の色を引き立ててる。
和にも洋にも、何にでも使ってOK、どんなジャンルの料理もどんとこい。
シンプルだからこそ、落ち着いた色合いだからこそ、盛り付ける料理を選ばないのです。
そのおいしそうな料理、ルスカに盛り付けてごらん、もっともっとおいしそうに見えない?
ただルスカに盛り付けるだけで。
寒い冬にはこれ!
ジャパニーズおでん オン ザ ルスカ!
(コンビニのおでんです)
※スープボウルは直接口をつけてスープをすするのがとても難しいです…
スプーンでどうぞ。
さて、そんな魔法のような食器「ルスカ」に興味を持っていただけた方に朗報です。
ルスカは製造されていた期間が長く、流通数も多いため、
ヴィンテージ食器の中でも比較的安価で売られています。
北欧ヴィンテージ食器初心者の方でも手を出しやすいシリーズだと思います。
さらに、その使いやすさからなんと30種類以上の形が作られているので、
カップ&ソーサー、ティーポット、大小のプレート、ボウルなどなど…
テーブルウェアを全部ルスカで揃えるなんていかがでしょう。
私も揃えたい!
濃い茶色、赤っぽい茶色、黄色に近い茶色…
同じルスカでも釉薬のかかり方でここまで色が違います。
作られた期間が長いので、バックスタンプもいろいろ。
北欧ヴィンテージ食器は高価で貴重なモノだし…慎重に扱わないと…特別な時に使おう…
と思いがちですが、ルスカは使いやすさや手に入れやすさから考えても
ぜひ日常で使ってほしい食器なのです。
ただ焼いただけのトーストでも、コンビニのスイーツでも、ごく普通な家庭料理でも、
あなたの毎日の何気ない食事にこそルスカを使ってほしい。
食べ飽きた味のカレーライスもなんだかいつもよりおいしく感じるかも。
〆のデザートも忘れずに…♪
今回、古一と同じ通りにあるカジュアルレストランのお店『アンゼロアン』さんに特別にお料理を盛り付けていただきました。前菜からお肉料理にお魚料理、デザートまでとってもおいしいお料理が楽しめるお店です。姉妹店のデリカテッセンのお店『くじらのおなか』さんでも『アンゼロアン』さん特製のお弁当が買えますよ!
『101アンゼロアン』
東京都杉並区阿佐谷北1-28-9
TEL 03-5356-8529
『くじらのおなか』
東京都杉並区阿佐ヶ谷北1-33-10
TEL 03-6312-1687